私設工房の作業日誌です。主に船を作っています。

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アオシマ1/350「摩耶」(1944)の製作(7)
摩耶の製作は船体の外側がかなり出来てきましたが甲板はまだ手つかずの状態です。月も替わったので現状を報告します。


船体外板の表現は以前鳥海でやった繰り返しですがアレンジを若干変えました。製作の都合で一部の合わせ目がかなり強調気味になっていますが塗装してスミ入れすれば目立たなくなるはずです。船体の丸窓は戦闘で浸水を引き起こすという理由で戦争末期になると多くが閉鎖されました。窓は開いているものも閉鎖もエッチング部品を使いました。


艦底に半円形に並んでいるリング状の表現は水中聴音機といって、高感度のマイクを多数付け水中の音を探って敵潜水艦の動向を知ろうとした兵器で戦争末期には多くの艦に装備されていました。摩耶の設計図面にも設置区画が示されていますがキットに表現が無かったのでリング状のエッチングを貼り付けて表現しました。

実際のところは感度も精度も悪く、自艦や味方の艦のスクリュー音が混ざるなどして有効な探知は難しかったそうです。摩耶の最期の状況に至っては艦の左側に居たにもかかわらず右側に敵の気配と全く逆の探知を行ってしまい、それが元で魚雷攻撃への対応が遅れて4発が命中しなすすべなく沈む結果につながってしまいました。


最終状態の摩耶は浮力増加と水中防御の目的で船体の外側にバルジと呼ばれる大きな膨らみが付いていました。この部分の外板ラインを示した資料は全くないので、船体形が同じ妙高型重巡の船体中央と前後部の構造断面図やバルジが破壊された終戦後の重巡青葉の写真などを参考に水平なラインと判断してそのように表現しました。

舷側に付いている棒状のものは生活排水の排出口のカバーです。摩耶の正確な位置を示した資料は無いようです。そこで高雄の内部区画配置とカバーの位置を照らし合わせてみると、ほとんどは厨房(配膳室)・浴室・便所と兵員食堂の位置にあります。すなわち普通の一般家庭と水回りは同じです。摩耶は左舷側の区画配置が高雄とほぼ同じなので高雄の排出口をそのままコピーしました。右舷側は区画が多少異なるので該当する配置位置に当てはめて表現しました。


艦底の給排出口も表現しました。鳥海のときと同じく妙高型重巡の配置のコピーです。


艦尾はこのような表現です。シャフトブラケット付近や舵に並んでいる長方形の彫刻は船体の腐食を防ぐための防触板で、形や配置は船によって違い高雄型の資料が無かったので軽巡矢矧の設置図を元に表現しました。

現状はこの通りです。これから甲板の表現を加えます。

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まとめ
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