私設工房の作業日誌です。主に船を作っています。

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ハセガワ1/350航空母艦「赤城」(1941)の製作(8)
先週からの進捗状況です。


エンジン試運転場の張り出しの裏側の三角形のサポートを削ってエッチングの穴開き部品に置き換えました。

ようやく船体の内と外の修正が終わり船体を貼り合わせました。昔の船の大きなプラキットはプラの材質が柔らかかったり厚さが薄かったりで組み立てる前から変形していることが良くありました。船体の内側もがらんどうで、木材や太いランナー等を組み込んで補強しないと正しく組めず大変苦労したものです。この1/350赤城も含めて21世紀になって発売されたキットは内側の補強材が最初から部品に加えられているので貼り合わせもスムーズにできました。技術の進歩は有り難いものです。


この赤城は製作を始めたのが少し前(2010年1月)だった関係で、今回外板表現には手を加えません。そのままでは艦底が寂しいので注排水孔を加えてみました。ただし赤城個艦の資料は全く無いので、詳細が判っている飛龍の注排水孔配置図と同艦の艦内区画配置を比較して、配置に関係した諸孔を拾い出して赤城の艦内配置に当てはめるという方法を取りました。従って全くの出鱈目という訳ではありませんが、飛龍と赤城では缶(ボイラー)の数と配置が異なるため確証もありません。上の画像は右側が艦首側で中央に沿って並んでいる小判状の穴は缶の注水口、左側の角のエッチングは機械室の注排水口で、それぞれ実艦の区画配置に従って配置しました。周辺に開いている孔は缶の排出口、艦内汚水の排出口、消防用水の取り入れ口、弾薬庫の注水口などです。

この他に戦艦のバルジ(船体の水線付近から外側に膨らんでいる水雷防御区画)には応急注排水用の孔が各所に開いていたらしく、赤城にも有った可能性はありますが、飛龍の図面には無い上に開けるとちょっと印象が変わってしまうためそのままにしました。

 
やっと工作台の上に乗せるところまで進みました。上に格納庫の一部が載っていますが、船体そのものはスマートでとても美しい形をしています。予定通り巡洋戦艦として完成しても国民にたいへん人気が出たんじゃないかと思わされます。

赤城は巡洋戦艦からの改造艦であることに加え、航空母艦の建造・運用ノウハウを持たない日本海軍が航空機の急速な発達に対応しながら試行錯誤的に作り上げた艦です。そのため、図面等を見ると違法建築的なツキハギが至るところに見受けられるとても面白い軍艦です。模型は外から見える部分しか作りませんが、それでも後の時代の空母には見られない特徴が至るところにあります。そういう要素も見ながら船体の上を作ります。

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まとめ
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