私設工房の作業日誌です。主に船を作っています。

アオシマ1/350「摩耶」(1944)の製作(19)
今週の進捗状況です。


 甲板にサフェーサー(下地塗料)を吹いて表面の仕上がり具合を確認し、魚雷発射管室の内部を塗装して発射管や予備魚雷などを付けました。発射管室の内部は完成後に外からほとんど見えなくなるので特に細かく作ってはいません。床にレール状の彫刻がありますが、これは魚雷の運搬軌条で本来は床ではなく天井にあるものです。どうもメーカーが図面を見間違えて床に付けたもののようですが外から見えなくなるので特に削りませんでした。


 船体の甲板の表側にナットが付いています。これは工作台に逆さに固定するためのもので、片方がネジでもう片方がナットの木の棒を2本作って船体のナットにねじ込み逆さにして工作台にネジで止めます。前作赤城までは両面テープなどを使っていましたがちょっとした衝撃で外れてしまうことがあったので、今回からきっちり止められるようにしました。これで艦底の塗装やスミ入れも楽にできます。甲板上のナットは完成後は隠れて見えなくなります。

来週は発射管室の上のシェルター甲板の作業が若干残っているので接着して作業を済ませたあとに艦底や甲板の塗装を行う予定です、

アオシマ1/350「摩耶」(1944)の製作(18)
今週の進捗状況です。


大まかな形だけ作って後回しにしていた航空機甲板に細かい表現を加えました。

摩耶の飛行甲板の表面はリノリウム張りという説もありますが、愛宕や同時期に改装された最上の飛行甲板が一部滑り止め付きの鉄甲板である事から摩耶も鉄甲板と判断しました。滑り止めの範囲については写真資料が全く無い事から最上と似た運搬軌条の内側のみ滑り止め有りと表現しました。画像左側(艦尾側)に大型の通風口と天窓がありますが、この直下の兵員便所用のものです。


上が元のキットの飛行甲板、下が改修後です。キットの元々の航空機運搬レールの彫刻はほぼ高雄のコピーで実際はもっと左側(艦尾側)に寄っています。設計図面が一部残っているので間違えようがない部分ですが、アオシマが最近出した再考証版でも専用エッチングも含めて替わっていません。カタパルト支柱の左側の台形の張り出しはカタパルトとの関係で後で付けます。


上が高雄、下が改修後の摩耶の飛行甲板です。比較すると前後の中心線での長さはほぼ同じですが甲板全体の長さは摩耶がわずかに長くなっています。カタパルト支柱の位置も摩耶がやや後方で台座も一回り小さいものです。高雄には甲板上に前部機械室の排気筒がありました(画像赤矢印)が、摩耶は下の船室の側面に排出位置が変更されているため甲板上には有りません。


飛行機甲板は側面の支柱と裏側にも表現を加えました。

 
摩耶の設計図面の甲板平面図には右舷と左舷各3ヶ所の縁に“舷外海水吸入管”と示されている部分があります。船体の外側に降りているように見えますが、設計図面は船の側面全体を示した図面がどうも残っていないようなのでこれがどんな形なのか図面からは直接わかりません。写真もシルエット状のものがあるだけで船体の状態はよくわかりません。

以前最上を作ったとき船体の側面に管とカバーを付けました(右画像白矢印)。これは最上の船全体を示した設計図面に”移動ポンプ海水吸入管”と描かれていたもので、どうもここに移動用の消火ポンプを接続してすぐに放水できるような仕組みになっていたようです。航空巡洋艦に改造後の船体の状態がわかる写真が残っていないようなので真偽はわかりませんが、最上は爆撃で二度も損害を受けた艦なので防火対策が他艦より徹底していた可能性があると考えて図面の通りに付けたものです。

それで摩耶も同じように爆撃で損害を受けた艦なので、消火用の管が外側に有ってもおかしくないと考えて左画像のような表現を加えました。カバーは目立ち過ぎるので最上より小さくしてあります。

来週は天候次第ですが船体の塗装に入る予定です。

アオシマ1/350「摩耶」(1944)の製作(17)
今週の進捗状況です。

  
艦橋前の機銃台を作りました。機銃台はフライホークの専用エッチングの部品です。塗装の関係で艦橋と機銃台はまだ接着していません。艦橋周りの作業はこれで一段落できました。塗装後に望遠鏡等光学機器と信号燈手旗信号台等を付けて仕上げます。


機銃台の側面の所々に何かを丸めたような装備品があります。これは大改装後の艦橋付近を撮った写真に写っているもので設計図面を見るとこれらの装備品の場所が機銃の薬莢排出口の位置に一致します。

機銃も銃の一種なので弾丸を発射する度に薬莢が排出されます。撃ち続けると空薬莢が機銃の周辺に溜まって操作の邪魔になるので随時機銃台の外に出します。艦上に散らばった空薬莢はアメリカの軍艦では戦闘終了後に海に捨てていましたが、資源に乏しい日本は回収して再利用していたようです。以前製作した空母龍鳳には機銃台の下にそれを回収するための区画がありました。

それで摩耶のこの装備品は空薬莢の回収袋が丸めて取り付けられたものではないかと考えました。余りのエッチングとプラ棒からそれらしく作った部品を各機銃台の排出口の位置に取り付けました。船体中央部の機銃台にも同じものを取り付けます。

作業は航空機甲板に移っています。来週はそのまとめと船体の細々とした作業が中心です。

アオシマ1/350「摩耶」(1944)の製作(16)
今週の進捗状況です。

 
まだ若干作業が残っていますが、艦橋の細かい表現の追加と各所に載せる装備品の選別調整を行いました。エッチングはフライホークの専用品が主ですが、手摺りは鳥海で使用しなかったホワイトエンサインの鳥海摩耶用を使いました。鳥海では艦橋まで全てタミヤのハンドレールセットを使いましたが今回は船体周辺に留めるつもりです。フライホークのセットにも手摺りが付いていますが線が太くてバランスが合わない感じを受けたので一部を除いて使いませんでした。

設計図面と照合して艦橋前の機銃台の支柱が長過ぎるようなので短く作り直しました。

写真には写っていませんが、艦橋の各部に配置する装備品は鳥海と同じくベテランモデルとハセガワの部品を使用します。

来週の作業予定は艦橋の残りと艦橋前の機銃台を作って船体に戻ります。
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まとめ