私設工房の作業日誌です。主に船を作っています。

アオシマ1/350軽巡洋艦「長良」(1942)→「阿武隈」(1941)の製作(1)
 前回の更新から二ヶ月が過ぎました。なかなか区切りがつかなかったのですが、現状を報告します。

 航空母艦はハセガワの赤城を作るつもりですが、その前に少し表現的に詰めておきたい部分がいくつかあったので、軽巡を一隻作ることにしました。

 先日新発売のアオシマの長良ですが、艦橋の形やマストの長さなどが明らかにおかしい上に、箱に書いてある「水雷戦隊旗艦」の文字が、長良に関しては極く限られた時期しかないため、長良ではなく1941年開戦時の阿武隈として作ります。阿武隈はハワイ空襲~インド洋作戦の太平洋戦争序盤に第一水雷戦隊旗艦として南雲機動部隊の直衛に加わり、1944年10月のレイテ沖海戦で戦没するまで、同型艦の中では最後まで水雷戦隊旗艦として活動した艦です。

 1942年の長良と1941年の阿武隈では大きな違いが5つあります。

1.艦首形状の修正
2.艦橋形状の修正
3.前部魚雷発射管のくぼみを埋める
4.後部魚雷発射管を51cm連装から61cm四連装へ交換
5.後部甲板の平面形状修正


 阿武隈は完成後に衝突事故で艦首を大破修理した関係で、艦首の形が他の同型艦と違います。まるっきり違うのではなく先端の側面形だけが異なるので、図面からまず側面を削り、実艦の写真を参考に形を整えました。また錨の収納部の形も違うため削りました。

 
 長良の艦橋は一番上の角窓が並んでいる羅針艦橋甲板の高さが2mmほど高く、またその下の甲板も機銃が付く前部の張り出しと後部の張り出しの高さが、本来は一直線になるべきところがズレていて、全体のバランスがおかしくなっています。

 阿武隈の艦橋は元々は長良と同じ形でしたが、太平洋戦争が始まる前に川内型に似た形に改造されました。基本は長良の部品を使い、高さを2mm詰め、各甲板の平面型も少し違うので修正しました。前部マストと見張所は自作、探照灯台はキットの不要部品に丁度サイズの合うものがあったので一部修正して取り付けました。


 阿武隈は開戦前に前部の魚雷発射管を廃止してくぼみを埋めていたため、模型も同じように埋めました。


 後部甲板は建造当時は艦尾側のコブが3つ連なった形でしたが、後に片側を船体の縁まで拡張しました。長良と阿武隈では拡張した側が異なるため甲板の形を修正しました。左舷側にプラ板を貼って表面を削り、右舷側は図面を元に切り取りました。下の船室の形も異なるため修正しました。

 この後部甲板は魚雷発射管室と続いているため、中央甲板を後方で一旦切り離し、後部甲板と接着して裏側の梁を作り、魚雷運搬レールを作って付けました。魚雷発射管の形式も違うため、1/350高雄の部品を流用し台座を作って取り付けました。


 煙突はてっぺんの形状を修正してハンドレールを加えました。


 後部マストも全体的にひょろ長いので、図面と写真から寸法を割り出して金属とプラ材で作り直しました。


 他にも手を加えた箇所がありますが書き切れないほどの大工事になってしまいました。現時点でほとんどの部品の修正と製作が終わっています。残る工程は塗装と組み上げだけなので今月の下旬までには仕上がる見込みです。
Copyright © 桜華工房 作業日報. all rights reserved.
まとめ