私設工房の作業日誌です。主に船を作っています。

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フジミ1/350戦艦「金剛」(1944→42)の製作(17)
 また1週間が過ぎましたので経過報告。

 が、その前に、前回の艦橋上部で測距儀をレーダー室がないタイプとして示しましたが、これは私の思い違いで、製作の設定時期である1942年10月には既にレーダーが装備されていました。ここは艦橋を塗装組み上げる時に直します。

 
 現状は船体中央部の中央構造物甲板と、その上に乗る後部高角砲甲板の修正がほぼ終わったところです。キットの部品から原形が残っている方が少ないという、なかなかキビシイことになりました。

 まず艦首側(画像右半分)の、艦載艇が載る部分の平面型が1944年と42年では異なるため、プラ板を貼って修正し、その上にエッチングの滑り止めを貼り込みました。その下側の船室の形状はまるで異なるため全て作り直しました。高角砲甲板が付く部分に下の船室への明かり取り窓があるため、余りのエッチングを貼って処理しました。


 後部高角砲甲板の取り付けは、キットの表現では2番煙突(画像左側の楕円状に長方形の穴が4つ開いている部分)付近が0.5mm程度高くなり、また高角砲甲板の底にも0.5mm程度の取り付け突起があって、その二点で中央構造物甲板から段差が付くようになっています。段差そのものは正しいのですが、資料や図面では2番煙突の基部が高くなっているようには示されておらず、またこの方法では間に隙間が開いてしまいます。構造上まずあり得ないため、一旦2番煙突付近を平らに削った上で、中央構造物と高角砲甲板のそれぞれ当たる部分に0.5mmプラ板を貼って段差が出るように変更しました。


 後部高角砲甲板は底板が1.2mmぐらいあってぶ厚く、ブルワーク(外側のついたて)の外側の高さは図面通りなので、結果としてブルワークの内側や後部の船室の高さが足らず高角砲が飛び出ているように見えてしまいます(キット付属の高角砲が異常に背の低い部品になっていたのはこの点に対する配慮と考えられます)。そのため、底板を一旦切り落として0.13mmのプラ板を貼り、更にエッチングの滑り止めを貼り込んで処理しています。元の部品の画像データを誤って消してしまったために比較はできませんが、これでバランスがかなり良くなりました。また、後部の形状も図面とは異なっているようなので、プラ板を貼って修正しました。


 キットは中央構造物甲板の前端と艦橋の関係がかなり曖昧になっています。図面では艦橋背面の傾斜に合わせて接しているように見えるため、そのように変更しています。 また、キットは四角く盛り上がっている部分の前半分、兵員待避所が付く部分が2mmほど外側に広がっていますが、1942年頃はこの部分は画像で示したようにストレートになっているため、そのように修正しました(44年当時の状況は資料がなく良くわかりませんが、ここを削らない限り艦載艇の架台が構造物甲板からはみ出してしまいます)。同じく後ろ側も第1煙突に接する所まで伸びていますが、図面上はどうも違うようなのでカットしました。


 主な部品を乗せてみたところです。艦載艇は以前に作りましたが、後で資料を読み返したところ1942年当時はまだ17m水雷艇(無塗装の部品)が少なくとも1隻は残っていたようなので、後で組み立てて11m内火艇と取り替えることにします。艦載艇は図面通りに、架台もはみ出さずぴたりと収まります。

 中央構造物甲板はこの他にも後部艦橋付近の側面の吸気口追加、後部艦橋後端付近の形状なども図面と異なるようなので修正しています。


 船体中央甲板に四角状に付いているのは缶室吸気口ですが、長さが足りない上に吸気口正面のネットの表現がありません。ここは中央構造物甲板が入り込む部分なので、吸気口が付く部分の側壁を一部削り落とし、自作した側壁と入れ替えるという手段を取りました。


 中央構造物甲板との関係はこうなります。

 これからこの甲板の上に乗るものを作ります。
スポンサーサイト

フジミ1/350戦艦「金剛」(1944→42)の製作(16)
 また1週間が過ぎましたので、現状報告。


 製作は艦橋の基本的な修正がやっと終わったところです。部品の微妙な合いの悪さには散々手を焼きましたが、なんとかたどり着きました。こうして見てみると1942年当時は44年に比べて防空指揮所の前側の形が小さく、スタイル的にもバランスが取れているように感じます。


 防空指揮所の甲板はキットは前端がスノコ張りで他がリノリウム張りになっていますが、実際にどうなっていたのか示した資料が無くよくわかりません。戦艦大和の最新の説では防空指揮所が鉄甲板で前方のスノコがない事が示されているため、この模型でもそれにならってエッチングの滑り止めプレートを張り込んで全面滑り止め甲板としてみました。

 艦橋の背面は一旦分解塗装して再度組み上げる際にまとめて作ることにします。V字状の信号
ヤードもその際に調整して作ります。


 艦橋は後で各ブロック毎に分解して手すりや張り出し等を付けて塗装し、再び組み上げます。次は船体中央部の煙突や探照灯台に取り掛かりますが、これらも手を焼きそうです。

フジミ1/350戦艦「金剛」(1944→42)の製作(15)
 また1週間が過ぎましたので、現状報告。



 ちょうど前回書いた照射指揮所の下まで修正が終わった所です。照射指揮所の下は戦闘艦橋で、キットにはこの窓の上下に大型の遮風柵が付きますが、1942年当時には無かった装備なので取り外します。ところが遮風柵を外すとひさしが付く上側の部分が0.5mmほど合わなく(足りなく)なります。そのため照射指揮所の部品の前面に0.5mmプラ板を貼って窓の上下を合わせています。



 下部見張所と戦闘艦橋の後部は、キットでは兵員待機所の上に機銃台と後部補強桁を付けるようになっていますが、1942年当時は兵員待機所がないためこの部分は作り直しになります。具体的にはまず下部見張り所の背面中央に海図室を作り、後部の補強桁をプラ板で作り直してその下側に同じく作り直した機銃台を付けました。



 艦橋は残りあと3ブロックになりました。この部分は最上部の防空指揮所の平面型を修正して背面の信号用ヤードを作り直すだけなので、今週中にはメドが付くと思います。

フジミ1/350戦艦「金剛」(1944→42)の製作(14)
 また1週間が過ぎましたので、現状報告。



 羅針艦橋まで形になり、今はその上の下部見張所~照射指揮所でのブロックをひとまとめで処理しているところです。羅針艦橋には他に張り出しや内部の計器などがありますが、まずは艦橋全体の形を整えてから、改めて細部の調整を行うつもりです。



 このセクションでは機銃台の上に後部補強桁を立て、その間に戦闘艦橋の甲板を通して3本の支柱を通す組立になっています。しかしながら部品の合いが微妙に合わない事に加え、複雑な組み合わせにもかかわらず戦闘艦橋の位置を決めるためのガイドがないため、その位置が上手く決まりません(戦闘艦橋底と下部見張所天井の位置関係すら底のモールドの一部を削って調整しないとぴたりとはまりません)。

 加えて1942年当時は機銃台下の兵員待機所はなく、後部補強桁は羅針艦橋の天井まで伸びていて、そこと斜めの支柱との間に機銃台が付く形状になります。したがって、支柱と戦闘艦橋の位置をまず決めて固定した上で後部を作り直します。



 戦闘艦橋と2本の支柱の位置を決めました。後部の修正はこれから取り掛かります。

フジミ1/350戦艦「金剛」(1944→42)の製作(13)
 前回の記事から2週間以上経過しましたので、現状報告。



 現在は艦橋の下から1/3強までほぼ形になり、羅針艦橋の修正に掛かっている所です。主な修正点は画像でエッチング板を貼っている機銃甲板の床の位置下げ、右舷下部機銃甲板直後の兵員待避所の撤去、艦橋最下段の船室の形状修正、艦橋背面の形状修正、羅針艦橋後部の信号甲板の平面修正、下部艦橋空洞部内に航海科倉庫追加、各甲板下部に三角サポート追加などです。艦橋の修正の大半はこの部分に集中しています。



 元々44年設定のキットを42年に変更するという余計な作業が入っていますが、それを加味してもなかなか手強いキットで、この艦橋回りの部品も微妙に合いが良くなく位置も完全に決まらず上下の構造物の位置関係も0.1mm程度ですが微妙にズレて段差が出来たりします。プラの材質がやや柔らかめである事も影響があるかもしれません。接着したり埋めたり削ったり剥がしたりと、ほとんど低レベルのリフォーム業者みたいな状態に陥っていました。



 このキットはブルワーク(側面のついたて)が装甲板の如くぶ厚いので片っ端から削っています。また、ブルワークと一体化した床もぶ厚く、ブルワークの外側の高さだけが縮尺通りなので内側の寸法が足りません。他はともかくこのまま機銃を付けると飛び出して見えてしまうため、機銃が付く部分のみ床を一旦切り落とし、0.15mmプラ板を底に貼り、上に1/700の滑り止めエッチング板を貼って処理しています。スケールが異なりますが、表現的には1/350の方がむしろ近いようです。



 各甲板下部の三角サポートの形状はあまり資料がないので他艦の状態を参考にしながらアレンジしています。



 艦橋下部背面の形状は組み上げると見えなくなることもあり、キットの表現はかなりアバウトです。42年は直後の兵員待機所がなくこの部分もよく見えるため、きちんと作ります。塗装の関係で全ての甲板を接着していないため、一部ここではまだ付けない表現もあります。

 ここから上は防空指揮所以外に大きく修正する所はないので、サクサクいきたいものです。
Copyright © 桜華工房 作業日報. all rights reserved.
まとめ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。