私設工房の作業日誌です。主に船を作っています。

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1/700ピットロード「龍鳳」+ハセガワ「瑞鳳」→「祥鳳」(1942)の製作(8)
製作が終了しました。

  
祥鳳は潜水母艦として建造し後に航空母艦に改造された艦でした。元々は龍鳳と同じ型になる予定でしたが、龍鳳に建造や就役後に不具合が発生したため設計を一部改め若干全長が短くなりました。太平洋戦争開戦直前の昭和16年12月に空母への改造が完了しましたが、翌17年5月の珊瑚海海戦で敵の集中攻撃を受けて沈没しました。空母としてはわずか半年足らずの生涯でした。模型はその時の状態としています。

ピットロード龍鳳にハセガワ瑞鳳のキットを合成しました。

船体はピットロード龍鳳を一部修正しハセガワ瑞鳳の艦尾を移植して作成
高射砲や機銃の張り出しはプラ板で作成
飛行甲板はフライホーク社製祥鳳用エッチング甲板を使用
中央の煙突と高射砲・機銃・艦載艇などはピットロード龍鳳の部品を使用
その他エッチングはフジミの龍鳳用エッチングセットを主に使用
他から流用できない部品はできる限り製作しました
船体の外板も表現しました


 祥鳳型の航空母艦は設計図面がほとんど残っていないらしく、組立キットも今のところハセガワの1/700しかありません。ハセガワのキットは実物の特徴があまり反映されていない上に船体のバランスもおかしくそのまま組み上げても今三つパッとしません。プラも非常に固くて大規模な修正が難しいので、この製作では前半~中央部の形状が似ているピットロード龍鳳の船体を修正しハセガワの艦尾を移植して全体形を作り、機銃座などの張り出しはプラ板で作り、フライホーク社のエッチング製飛行甲板を使いました。中央の煙突は龍鳳とほぼ同じ形状のようなのでピットの部品をそのまま使いました。

 
祥鳳型の航空母艦は内部のおおまかな区画配置を示した図面があるほかは設計図面が断片的にしか残っていないようで、写真も右舷は鮮明なものがありますが左舷を写したものがほとんどありません。細部は全体の設計図面が残っている龍鳳や千代田を参考にしてまとめたので多くの部分で推測があります。


祥鳳は珊瑚海海戦では攻撃隊を送っていません。攻撃準備を行っている最中に集中攻撃を受けて撃沈に至ったためで、模型では最後に離陸したと記録にある上空護衛用の零戦3機をセットしました。

いつものように写真に撮ってヤフーボックスに追加しますが、夏の撮影は体力を使うので来週半ば頃になると思います。
以後は1/350飛龍の製作に掛かり、1/700はしばらくお休みします。
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1/700ピットロード「龍鳳」+ハセガワ「瑞鳳」→「祥鳳」(1942)の製作(7)
前回の更新から2週間過ぎたので現状を報告します。

 
甲板にラインを引いて船体に接着し武装等付けました。祥鳳の飛行甲板のラインは立てた状態の遮風柵の塗装から実線三本線ということしかわかっていません。それ以外は龍鳳など昭和17年頃の他艦の塗装をアレンジして当てはめました。

艦尾端の紅白の模様は航空機用の着艦標識で一つは着陸の進入目印、もう一つは接地禁止領域(ここに車輪を付けると気流の関係で着陸に失敗する)を意味していました。その前方の白円は接地位置の目標です。前部エレベーターの前に2組ある柵のようなものは航空機用のバリケードです。部分的に残っている瑞鳳の飛行甲板の構造図にはこの2組に加えてエレベーター後部にもう1組あったと描いてありますが写真から存在が確認できないので省きました。


前回触れた艦首の二段目の甲板から錨甲板に降りる階段の位置。祥鳳は龍鳳と違って前方の甲板支柱が錨甲板に付くので階段はその内側に付きます。

残りは人員救助網と航空機転落防止網を貼ってマストを立てて張り線、たぶん来週中には終わると思います。


1/700ピットロード「龍鳳」+ハセガワ「瑞鳳」→「祥鳳」(1942)の製作(6)
月も終わるので現状を報告します。


船体と甲板の基礎塗装が終わって船体にスミ入れと汚しを行いました。色々あって作業があまりはかどりませんでした。


船体の前半部はこんな感じです。基本的な構造は龍鳳とあまり変わりません。写真を撮って気が付きましたが2段目の甲板から下の錨甲板に降りる階段の位置が異なっているので後で直します。


航空母艦の祥鳳は完成から戦没までわずか半年の短い生涯でした。そのため飛行甲板の木甲板の色も龍鳳よりやや茶系を強くしましたがもう少し白系の割合を高めても良かった気もします。龍鳳の記事で書きましたが航空母艦は立体的なメリハリに乏しいので新造に近い状態ですが舷側のスミ入れと汚しは強めに入れました。


艦載艇はハセガワの元々の指定では全く足りないのでピットロードの龍鳳のものと手持ちの余った部品で揃えました。画像奥(右舷側)から12m内火ランチ、13m特型運貨艇+8m内火ランチ、12m内火艇、11m内火艇×2、6m通船です。艦尾のこの部分は瑞鳳の設計図面が断片的に残っていて、11m内火艇の一隻が画像左側(艦首側)の側壁の通行穴に舳先を突っ込んだ形になっているのも図面の記述に従いました。画像右側(艦尾側)の3本の支柱のうち中央の1本の位置がずれていますがこれも設計図面の通りです。

現存する設計図面は艦尾に鉄甲板の滑り止めが描かれています。ハセガワのキットの表現はリノリウムですが改造前の潜水母艦剣崎の艦尾甲板がリノリウム貼りだったのでキットが示すようにそのまま残った可能性もあります。艦尾鉄甲板は日本空母の標準仕様なので今回は図面に従って表現しました。

飛行甲板に白ラインを引いて接着し武装やマストなどを付けて張り線を貼れば終わりますが、来月前半も色々あって7月中頃までずれ込む見通しです。

1/700ピットロード「龍鳳」+ハセガワ「瑞鳳」→「祥鳳」(1942)の製作(5)
色々事情があって更新が滞りました。

 
現状は船体と飛行甲板の工作がほぼ終わりました。


祥鳳型航空母艦の設計図面は内部のおおまかな配置を記したもの以外は部分的にしか残っていないらしく、鮮明な写真も右舷ばかりで左舷の状態がわかる資料はあまりありません。それで細かい表現は全体の仕様が似ている龍鳳や千歳型空母から組み立てました。船体の手すりや窓ハッチなどはフジミの龍鳳用を中心に汎用品からも使えそうなパーツを付けて表面確認用にサフェーサー(下地塗料)を吹きました。まだ表面が荒れているので調整します。画像には写っていませんが前部の飛行甲板支柱も調整済で甲板塗装後に付けます。

 
飛行甲板はフライホーク社の祥鳳用エッチング甲板を(若干形が違うところもありますが)そのまま使いました。補助煙突の切り欠きが無いので欠いたのと、艦尾の艦載艇運搬用レールの解釈が明らかに違うので汎用のエッチング板で作り替えて側面の三角サポートを追加しました。この補助煙突はマストと同じ起倒式で後で倒した状態に替えます。

これから表面の荒れたところを調整して塗装に入ります。

1/700ピットロード「龍鳳」+ハセガワ「瑞鳳」→「祥鳳」(1942)の製作(4)
これは瑞鳳1944として始めて半年前から中断していた製作です。依然として竣工時と最終時の違いでよくわからない部分が残っていて、あまり放置が続くと後にも影響が残るので、とりあえずこの製作に於いては比較的資料も鮮明な写真も残っている同型艦の祥鳳1942年として完成させ瑞鳳1944年についてはまた次の機会に回すことにしました。


製作は船体のおおまかな形ができました。機銃座や高射砲座など船体からの張り出しのほとんどは自作ですが、煙突と右舷後部の高射砲座は龍鳳の部品を流用しました。
これから細かい彫刻を加えます。

1/700ピットロード「龍鳳」+ハセガワ「瑞鳳」→「瑞鳳」(1944)の製作(3)
 経過報告ですが、まずピットロードの龍鳳の船体から側面の張り出しやバルジの彫刻を削り落としました。


バルジは船体のプラの厚さ以上に削り込むため裏側にプラ板を貼りエポパテで補強した上で削りました。


 次に形状が異なる艦尾部分を切り離し、ハセガワの瑞鳳の艦尾を幅を広げて繋ぎました(格納庫の床の切れている所が接合部です)。艦橋周辺と前部及び左舷後部高射砲周辺の船室の形状が異なるのでプラ板などで作り替えました。

 飛行甲板は今回厚さの薄いエッチングを使用するため、船体の高さを合わせる目的で格納庫の上端に0.5mmプラ板を貼って調整しました。

 現在は上の写真から外板モールドを付けた状態まで進んでいます。しかし少し調べることが出てきたので製作はここで一旦休止し当分の間1/350摩耶の方を先に進めます。

1/700ピットロード「龍鳳」+ハセガワ「瑞鳳」→「瑞鳳」(1944)の製作(2)
いろいろ忙しく前回の記事から時間が経ってしまいました。製作は進んでいますので現状を簡単に報告します。


船体のおおまかな形までできました。前半はピットロードの龍鳳ベースで、内側の格納庫の床の後方切れたところでハセガワ瑞鳳の艦尾に付け替えました。

詳しい経過は後日書きます。

1/700ピットロード「龍鳳」+ハセガワ「瑞鳳」→「瑞鳳」(1944)の製作(1)
次の1/700は空母瑞鳳をレイテ沖海戦の状態で作ります。キットはハセガワから出てはいますが内容があまり良くありません。艦首から艦前半部の形が実物の特徴を捉えてなく、艦首甲板の高さが実際より高いために上の船室が寸詰まりでバランスに欠けます。機銃座などの張り出しも船体と一体化されていますが、修正しようにもハセガワのプラは固くて容易に削れません。

前回製作した龍鳳と瑞鳳は元々同じ型の船として作られる予定でした。ところが龍鳳の建造で当時まだ未熟だった溶接技術を全面的に取り入れた結果船体に不具合が続出したため、設計を改め若干小さな船になりました。しかしながら1/700で比較すると艦の前半部の形状は非常に似ており、船体のバルジを取り去った幅や喫水線から飛行甲板までの高さも同じで船体の長さと艦尾の形が違うだけです(資料の中に瑞鳳の船体最大幅が龍鳳より2mほど狭いとする文献がありハセガワのキットも幅が狭いのですが、図面等を検討するとどうも両方共にほぼ同じ幅のようです)。武装や各指揮所の配置もよく似ています。
 
(画像は共に手前がハセガワ1/700瑞鳳、奥がピットロード1/700龍鳳の船体)

それで瑞鳳の製作はハセガワのキットをどうこうするよりも、前半~中央部の形状が似ている龍鳳の船体にハセガワの艦尾を移植するほうが近道と判断しました。龍鳳はフジミとピットロードから出ていますが、このような大規模な改造の土台に用いるには船体左右張り合わせのフジミより一体部品のピットロードのほうが適しています。またピットロードは船体に一体化した彫刻がほとんどないのでこれも改造の土台には好都合です。

この製作では船体はピットロードの龍鳳(長甲板)にハセガワの瑞鳳の艦尾を付け替えて作り、飛行甲板はフライホークのエッチングに手を加えたものを使用します。機銃座などは自作し兵器装備品はピットの部品を使います。その他細かいエッチングなどはフジミの龍鳳用を主に用います。

瑞鳳の資料は完成当時とレイテ沖海戦の鮮明な写真がありますが、設計図面は断片的にあるだけで船の全体を示したものは残っていないようです。おおまかな船内配置を示した図はあるのでこれと写真を突き合わせて外側の表現を作り、解釈できない表現は龍鳳に合わせることにします。

製作はやや進んでいます。続きは次週書きます。
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まとめ
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